個人事業主と法人はどっちがいい?法人化の目安・メリットを図解で解説

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個人事業主と法人はどっちがいい?法人化の目安・メリットを図解で解説

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\この記事のナビゲーター/ 🤖 秘書AI & 🔰 社長1年生くん

社長1年生くん
あの…個人事業のままか、会社にするか、どっちがいいのか全然わからなくて…。
秘書AI
ご安心ください。まず大事なのは、「売上」ではなく「利益」で考えることですよ。
社長1年生くん
利益…? 売上じゃないんですか?
秘書AI
はい。売上から経費を引いた”もうけ”のことです。これが年800万円を超えるあたりが、会社にする一つの目安ですよ。
社長1年生くん
なるほど…! メリットやデメリット、手続きのことも知りたいです!
秘書AI
かしこまりました。この記事で、順番にわかりやすくご案内しますね。

この記事では、個人事業主と法人(会社)の違い、法人化の目安(利益800万円)、メリット・デメリット、手順まで、図でわかりやすく解説します。

この記事の結論

判断の基準は「売上」ではなく「利益(もうけ)」。利益が年800万〜900万円を超えたら法人化を検討、売上1,000万円超(消費税の目安)でも早めに検討を。まだ届かない場合は、あわてず個人事業のままで問題ありません。

そもそも「法人化」とは?

法人化(法人成り)とは、個人でしていた事業を、新しく作った会社に引き継ぐことです。会社は「法人」といって、あなた個人とは別の”もう一つの人格”のように扱われます。節税や、社会的な信用アップを目的に選ばれることが多い方法です。

まず前提として、判断の基準は「売上」ではなく「利益(もうけ)」で見ます。税金は、売上から経費を引いて残った利益にかかるからです。

図1|見るべきは「売上」ではなく「利益」

売上(入ってきたお金)ぜんぶ 経費 利益(もうけ) =ここが判断の基準 この金額が「800万円」を超えたら 法人化を検討 ※売上1,000万円は 消費税の別基準
✕ よくある勘違い
「売上が800万円を超えたら法人化」→ 経費が多い人は、かえって損することも。
◯ 正しい見方
「利益(売上−経費)が800万円くらいを超えたら検討」。売上1,000万円は”消費税”の話で、別の基準です。

法人化を検討すべき3つのタイミング

「いつ会社にすべき?」の答えは、次の3つのどれかに当てはまったときです。

1利益が800万〜900万円を超えたとき

個人の所得税は稼ぐほど税率が上がるしくみ(累進課税)で、住民税と合わせると最大およそ55%。いっぽう会社の税金(法人税など)はほぼ一定です。そのため、利益が800万〜900万円を超えると法人の方が有利になりやすいとされています。

図2|利益が増えると、税の重さが逆転する

800〜900万 ここで逆転 税の重さ 500万 800万 1,000万 利益(万円)→ 会社:ほぼ一定 個人:稼ぐほど重く 個人事業主 会社
※ イメージ図です。実際の税率は所得や控除で変わります。

2売上が1,000万円を超えたとき

売上(課税売上)が1,000万円を超えると、その翌々年から消費税を納める義務が生まれます。このタイミングで法人化すると、条件しだいで設立から最大2年ほど消費税が免除される場合があります。「利益はまだ届かないが売上は1,000万を超えた」人も、検討のきっかけになります。

2026年の注意:消費税の”2割特例”が終わります

消費税を軽くできる特別ルール(インボイスの2割特例)は2026年分で終了予定で、2027年から通常計算に戻ります。消費税をきっかけに法人化するなら、この期限も見て判断すると安心です。

3この先の「やりたいこと」が決まったとき

法人化の理由は節税だけではありません。会社にすると信用が上がり、融資・大きな取引・採用の場面で有利になります。事業を伸ばしたい・人を雇いたいという未来が見えたら、数字に関係なく検討する価値があります。

個人事業主と法人(一人会社)の違い

まずは全体像を、比較表で押さえましょう。

個人事業主法人(一人会社)
法的な立場個人と事業が一体会社は別人格(独立)
始め方開業届を出すだけ(無料)登記が必要(費用がかかる)
作る費用ほぼ0円約10万〜25万円
税金所得税(稼ぐほど上がる)法人税(ほぼ一定)+役員報酬
社会保険国民健康保険・国民年金社長1人でも加入(強制)
経費の範囲やや狭い広く認められやすい
信用個人の実績しだい会社として高め
責任の範囲無限責任(個人の財産も)有限責任(出したお金まで)
やめるとき廃業届を出すだけ解散・清算の手続きが必要

🔎 シンプルに始めたいなら個人事業主/節税や信用を重視するなら法人、が大きな分かれ道です。

法人化する6つのメリット

◎ メリット
税金が軽くなりやすい利益が大きいほど、個人より会社の方が税が少なくてすみます。
社会的な信用が上がる取引・融資・採用で有利に。「会社としか取引しない」相手とも組めます。
赤字を10年持ち越せる赤字の分を、あとの黒字の年の税から差し引けます(個人は3年まで)。
個人の財産を守りやすい会社が失敗しても、責任は基本「出したお金の範囲」まで(有限責任)。
決算の月を自由に選べる忙しい時期を避けて締め日を決められます(個人は12月で固定)。
家族を扶養に入れられる会社の健康保険は家族も一緒に。人数しだいで保険料が得になることも。

法人化する3つのデメリット

△ デメリット
社会保険料の負担が増える年金・健康保険のこと。社長1人でも加入が基本で、ここが一番重く感じます。
赤字でも税金がかかるもうけゼロでも、最低で年およそ7万円(住民税の均等割)がかかります。
手続き・経理が複雑になる設立費用(約10万〜25万円)に加え、申告も複雑に。多くの人が税理士に依頼します。
約7割が個人事業から
あわてなくて大丈夫。みんな段階を踏んでいます。
設立1年以内の会社の約7割(68.5%)が「個人事業から会社にした」人。まず個人で始めて、育ってから法人化するのが王道です。出典:マネーフォワード クラウド 会社設立の意思決定調査(会社設立経験者1,040名/2024年1月)

法人化の手順

法人化の流れは、大きく3ステップです。

  1. 会社を設立する:定款(会社のルール)を作り、資本金を払い込み、法務局へ登記します。設立にはおよそ2〜3週間かかります。
  2. 個人事業を閉じる:税務署へ廃業届などを提出します(青色申告や消費税の届出をしていた場合はその取りやめも)。
  3. 資産・契約を引き継ぐ:車や備品、事務所・保険などの名義を、個人から会社へ変更します。
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結局どっちにすべき?判断チャート

▼ 上から順に読んで、当てはまるものを探してください。

Q1. 利益(売上−経費)は800万円を超えた?
はい→ 法人化を検討
いいえ→ 次の質問へ進む
Q2. 売上は1,000万円を超えた?
はい→ 法人化を検討(消費税の分かれ目)
いいえ→ 次の質問へ進む
Q3. 融資・大きな取引・採用の予定がある?
はい→ 数字に関係なく法人化を検討
いいえ→ 下へ進む
3つとも「いいえ」なら、今は個人事業のままでOK
ひとつだけ注意

会社は一度作ると、個人事業に戻すのに手間とお金がかかります。「なんとなく」ではなく、上の3つに当てはまってから作るのが安心です。

よくある質問

会社員の副業でも、会社は作れますか?
作れます。ただし勤め先のルールや、社会保険・住民税の扱いに注意が必要です。規模や目的で向き不向きが分かれます。
株式会社と合同会社、どっちで作ればいい?
費用を抑えて手軽に始めたいなら合同会社、信用や資金調達を重視するなら株式会社です。詳しくは「株式会社と合同会社の違い」をご覧ください。
会社を作るのに、いくらかかりますか?
合同会社は約10万円〜、株式会社は約25万円が目安です。自分で作るか代行かでも変わります。

まとめ

個人事業主と法人のどちらが良いかは「今の事業規模」で決まります。基準は売上ではなく利益。利益800万円が最初のライン、売上1,000万円超で早めに、融資・取引・採用の予定があれば数字に関係なく前向きに。そして、いきなり法人化しなくても大丈夫。約7割の人が、まず個人事業から始めています。

※ この記事は一般的な目安をまとめたものです。得か損かは所得・家族構成・事業内容で変わります。最終的な判断は税理士など専門家にご確認ください。
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